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2018.04.16
アメリカの最近の食品市場でのホットなのはスナックの市場である。それはアメリカ人がスナックを多く食べるようになったからである。スナックというのは日本語にすれば「おやつ」になるが、最近ではスナックの意味は「中間の食事」という意味が強くなってきている。
ある調査データによると、50% の人は1日に少なくとも2回はスナックを食べており、スナックを5回以上食べる人は2016年には11.5% であったのが、2017年には14.2% になっている。早朝に食べる人は23% で、午前中に食べる人は36% で、昼食時に食べる人は67%、午後に食べる人は58% で、夕食後に食べる人は45% もいる。つまり、アメリカ人は伝統的な朝、昼、晩の食事の量を減らし、中間に食事の一部としてのスナックを食べることが増えており、食事回数が増えているということを示している。

昔はスナックといえばチップス、クッキー、クラッカー、ケーキ、キャンディー、アイスクリームなどがすぐに思い浮かぶが、最近のスナックとして食べられるものには、ヨーグルト、カットした果物や野菜、チーズ、ジャーキー、トレイル・ミックス、ナッツ類、グラノーラ、バー製品、冷凍スナック製品など幅広い食品群が加わるようになった。 さらに、最近ではスナック製品で健康的な製品が増えている。これは最近の食品産業でも健康志向が大きく影響しており、子供だけでなく高年齢層の人までより健康的な食品を求める人が増えており、スナックでも低塩、低カロリー、低砂糖、低脂肪製品を求める人が増えているためである。
別の調査では、今までより健康的なスナックを食べているという人は約半分以上である。今回はアメリカのスナック製品はどのようなものが食べられているか、また市場にある興味ある製品を紹介してみよう。
アメリカで若い人にスナックとして何を食べるかと聞くと、チップスと返事が来る。スーパーマーケットでは棚の広い部分にチップ製品が並んでいる。ポテト・チップス、トルティーヤ・チップスなどが、種々なフレーバーで並んでいる。チップス製品は油で揚げてあるので脂肪分が多く、また塩を振りかけたものが多く、ジャンクフードに分類されることが多いが、最近では揚げないでオーブンで焼いた製品が出ており、塩も少なくしたより健康的な製品が多くなってきている。
その中でも、PepsiCo社のスナック部門 Frito-Lay部門が出す “Sun Chips” (写真1) は全粒穀類を使って波型に成型したもので、普通のポテト・チップスよりも脂肪分が30% 少ない。
最近、野菜を入れた “Sun Chips Veggie Harvest” も出しており、さらに健康的な製品としている。Boulder Canyon社も最近新しく、チップスではなく成型した古代穀類を使ったスナック製品を出している。
(写真2) の左側の製品は “Lentil, Carrot Quinoa Crisps” で、赤レンズマメ(ヒラマメ)、全粒ソーガム、粗挽き米をべースに、粉末キャロット、キヌアを加えたもので、“Sea Salt and Cracked Pepper” あるいは “Balsamic Herb” のフレーバーを付け、形は細長い棒状のクリスプ(不定形に成型したパリパリとするものをクリスプと呼んでいる) にしたものである。
右の製品は “Ancient Grain Crisps” で、コーン粉、米粉、ブラック・ビーン粉をベースにして、キヌア、ミレー、ソーガム、玄米、ブラウン・テフ、アマランスのブレンドを使って波状の薄い形のクリスプにしたもので、“Pink Himalayan Salt & Cracked Pepper” と “Roasted Red Salsa” のフレーバーで出している。普通は朝に食べられるシリアルもスナックとして子供たちはよく食べる。
さらに全粒穀類を使ったグラノーラは大人もスナックとして食べているが、最近はグラノーラを使ってスナック製品としていろいろな製品が出されている。(写真3)の製品はWillamette Valleyのグラノーラをチップスにしたグラノーラ・チップスで “Wild Berry”, “Vanilla Beans”, “Honey Nut”, “Butter Pecan” の4種類をだしている。General Mills社は “Nature Valley” のブランドでバー製品を出しているが、新しく全粒オーツ麦とナッツを使った “Granola Cups” (写真4) を “Peanut Butter Chocolate” , “Almond Butter”, “Almond Butter Double Chocolate” の3種類を出している。
これは少し栄養的にはカロリーが高いものである。
健康的なスナックで最近最も伸びているのがトレイル・ミックスで、これにもグラノーラが混ぜて使われている。
トレイル・ミックスについては 昨年の12月にこのコラム で書いているので、バックナンバーを見ていただきたい。
バー製品は持ち運びもでき、どこででも食べられるので便利なスナック製品として食べられることが多い。バー製品についても、 昨年の11月のコラム に書いているので参照されたい。
果物、野菜(キャロット、セロリなど)をカットしてパックしたスナック製品は、多くは子供のランチ・ボックスに入れられることが多いが、大人もスナックとして野菜や果物を食べるようになってきている。
(写真5)はその一例のReady-Pac社の製品で、りんごをカットしてグラノーラとヨーグルトが別々に入っており、グラノーラをヨーグルトに混ぜて、それをりんごにつけて食べる。この包装の中の空気は窒素で置き換えられているので、長く保存できる。ヨーグルト製品は個食サイズのカップ製品が多いのでそのままスナックとして食べられることが多い。乾燥フルーツもスナックとしてよく食べられる。

レーズンはよく知られているが、(写真6)の乾燥したフルーツのミックス製品はMariani社の “Sun-Ripened Mixed Fruit” で、地中海のアプリコット、カリフォルニアのアプリコット、リンゴ(輪切り)、エルバータ・ピーチ、種抜きプラム、バートレット・ペアの乾燥したものを混ぜたものである。
変わったものでは、オリーブ製品(写真7)がある。これは種を抜いたオリーブをピクルスにしたもので、個食サイズに包装しており、スナック製品として食べられる。スナック製品でもエネルギーを得るために、タンパク質を摂取したい人は多い。そうした人のために、デリ肉を作る会社やチーズ会社がスナック製品を出している。
Kraft Heinz社は “P3” (3種類のプロテインの意味)ブランドで、デリ肉とナッツとチーズを別々にダンベル型のプラスチック容器に包装したスナック製品(写真8)を出している。
若い人に人気のある製品である。Tyson Foods社のHillshire Farm部門からはローストとしたチキンを小さくカットしたものと、ナッツ、チーズ、クラッカーなどとをキットにした “Hillshire Farm Snacking Small Plates” (写真9)を出している。
スーパーの冷凍庫にもスナック製品は結構置かれている。(写真10)はRich Products社の “Farm Rich” ブランドのピザ・クラストにモッツァレラ・チーズを入れた “Mozzarella Bites” である。この会社はこれ以外にも モッツァレラ・チーズとペパロニをピザ味のトルティーアで巻いた一口サイズの “Pepperoni Pizza Rolls-Up” や、ハラペーニョ・ペッパーにモッツァレラ・チーズを詰めて、衣をつけ揚げた “Jalapēno Pepper” など種々の冷凍スナック製品を出ている。レンジでチンとしてすぐに食べられるスナックとして、子供だけでなく大人にも楽しまれている。
レストランでも朝の10時ごろや午後3時ごろにミールではなくスナックとして少量のものを買う人が出てきているので、そうした人達のためにスナック・メニューを出す店も増えた。
例えば、KFCではフライドチキンとフライドポテトをカップに入れた “Go Cup” (写真11)をメニューに加えている。
このようにアメリカではスナック製品はこのところ注目されている食品群である。

©アメリカ食品産業研究会
著者:吉田隆夫プロフィールを見る
吉田 隆夫 (よしだ たかお)
Takao Yoshida
1968
1968 - 1970
1972
1972 - 1974

1974 - 1985
1985 - 1990
1990
1999
2002
2016
大阪大学理学部化学科修士課程卒
マイアミ大学学術研究助手
大阪大学理学部化学科理学博士取得
シラキュース大学化学科学術研究員
*2010年ノーベル化学賞受賞 根岸英一氏「シラキュース大・根岸研究室」で協働
International Flavors & Fragrances 社 主任研究員
Carlin Foods/Bunge Foods 社国際事業部長
JTC インターナショナル創立
アメリカ食品産業研究会設立
e-食安全研究会設立
クリエイティブ食品開発技術者協会設立


インターナショナル食品安全協会会員、アメリカ化学会員、アメリカ食品科学技術者協会会員-プロフェッ
ショナル・フェロー、アメリカ食品産業研究会会長、e-食安全研究会理事長

学術論文:21(化学学術論文)、技術特許:40以上



e食安全研究会 理事長
アメリカ食品研究会 会長
クリエイティブ食品開発技術者協会 専務理事
理学博士
IFT 認証食品科学士

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