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2019.02.15
前回2回にわたって健康的なスナック製品を紹介したが、今回はたんぱく質を加えた食品、飲料を紹介する。たんぱく質を添加増強した製品は健康を意識した人を対象に多く出されている。これらは幅広い食品、飲料で出されており、またその摂取目的も多岐にわたる。プロテイン(タンパク質)は炭水化物、脂肪とともにマクロ栄養素として我々は毎日摂取しなければならないもので、プロテインを形成するアミノ酸は身体の細胞、組織、特に筋肉を正常に保つためにある一定量を摂取する必要がある。日本では大人の男性で1日60g、女性で50g が推奨摂取量とされている。アメリカでは、体重1kgにつき0.8gとされている。例えば70㎏の人であれば56gが推奨摂取量である。この推奨摂取量は特に運動をしない人を前提としており、もしスポーツをしている、あるいは毎日肉体労働をしている人はそれ以上にプロテインを摂取しなければならない。数年前まではたんぱく質を意図的に摂取していた人は、ジムに行って常に身体を鍛えている人や筋肉を大きくするボディービルディングをしている人たちが中心で、粉末のホエイプロテインなどを買って、水に混ぜて飲んでいた。最近では、スポーツを毎日するプロスポーツ選手、趣味でスポーツをする人、ジムに行って単に身体を鍛えている人、カジュアルに時々スポーツをする人、ダイエットをする人、高年齢層の人、あるいはより健康になりたいと思ってプロテイン入りの製品を摂取する人など、現在ではより広い人たちがプロテインの入った食品、飲料を摂取している。スポーツする人がプロテインの多い食品を食べるのはわかるが、ダイエットするためにプロテインが多い食品を食べるのは、最近、低炭水化物ダイエット、パレオ・ダイエット、ケト・ダイエット(ケトジェニック・ダイエット)などがかなりポピュラーになり、多くの人がこうした炭水化物を減らし、プロテイン、脂肪を増やすダイエット法をしているからである。
アメリカの食品、飲料市場を見ているとこうした色々な目的にあったプロテインの多い製品がかなり販売されている。アメリカのジムの中でも販売されているが、GNCやその他のサプリメントの店でも大きなボトルあるいはバケツに入ったプロテイン製品が置かれている。例えば、GNCの “Gold Standard 100% Whey” (写真1) のような2.27kg の製品である。これらはかつてはボディビルディングをしている人たちだけが買っていたが、最近では時々ジムに行くというようなカジュアルに運動をする人の中にもこうした製品を買う人が増えている。プロテインの多く入ったプロテイン・バー製品も以前はジムを中心に販売されていたが、最近は普通のスーパーマーケットでも販売されるようになり、若い人が買っている。
一例としては “Clif Builder’s Protein Bar” (写真2)があり、これにはプロテインが20g (大豆タンパク)が入っている。この製品の広告には、「そこで終わりにしてはいけません。まだやるべき事が残っています。筋肉の修復と増強に必要な必須アミノ酸と20gのプロテインが入ったこのClif Builder’s Protein Barを摂りましょう。原材料を効果的に配合しながら、同時においしさも追求しました。これであなたのエクササイズ効果を最大化することが出来ます。」と謳われている。

Probar社はプロテインが10g 入ったバー製品 “PRO BAR Meal” (写真3) を出しているが、これはピーナッツ、ナッツや種子のプロテインを使って作られており、他の健康にいい成分を加えてミール・リプレイスメントのバーとして位置付けている。 このようなプロテイン・バ―製品がスーパーマーケットには並んでおり、買う人はそれぞれのニーズにあった製品を買っている。
最近では元々プロテインの少ない製品にプロテインを加えたものも多く出されている。例えば、クッキーなどは炭水化物製品の典型的なものであるが、プロテインを加えた “BITE FUEL” ブランドの “Power Bites Protein Cookies” の “Peanut Butter” フレーバー製品(写真4) などがある。これには濃縮ホエイ・プロテインが使われており、1サービング (28g) でプロテインが6g入っている。クッキーだけでは炭水化物しか摂取出来ないため、プロテインを加えて少し健康的にしたものである。この会社は別に “Protein Granola Trail Mix”(写真5)を4種類出している。その内の一つの “red berry” は、赤いベリーであるチェリーとクランベリーの乾燥したものと、ホエイ・プロテインを加えたグラノーラを混ぜたもので、1サービング (56g) でプロテインは12gと食物繊維は4gが入っている。朝に牛乳をかけて食べると1日の必要なエネルギーが得られるとしている。
勿論戸外でいつでもエネルギーを得ることもできる。Enjoy Life Foods社は “ProBurst Bites” (写真 6) という高プロテインのチョコレート・トリューフのようなスナック製品を出している。これには植物性プロテイン(パンプキンの種、チアの種など)を使っている。これは、外出先で少しスナックが欲しくなった時、スポーツをした後のエネルギー補給、あるいは午後に少しお腹を満たしたいとき等に口に入れられる、チョコレートを使った少し贅沢なスナック製品である。
食卓にあらわれる食品でもプロテインを加えた製品が増えてきている。例えば、パスタはもともとプロテインの多いドラム小麦で作られているが、さらにプロテインを加えたパスタ製品が出されている。Barilla社は “Protein Plus” のパスタ製品を “Spaghetti”, “Penne”, “Rotini”, “Angel Hair” , “Elbows” , “Farfalle” (写真7)の6種類の製品をだしている。これらには穀類、豆類粉ブレンド(レンチル、ヒヨコマメ、亜麻仁の種、バーレイ麦、オーツ麦、スペルト)と卵白、さらにオーツ麦繊維を加えている。パスタにプロテインを加えることでミールとしてより栄養素の多い食品としている。
シリアル製品ではKellogg社はダイエット用製品として “Special K” ブランドを展開しているが、この程プロテインを添加した “Special K Protein” (写真8)を発売した。この1サービング (59g、1.33カップ分) にはプロテインが15g 含まれており、これにスキムミルクを3/4カップ足して食べると、22gのプロテインが摂取できるとしている。最近は炭水化物を減らし、プロテインを増やすダイエットをしている人が多い。このシリアルもそうしたダイエットをしている人を対象にしているのであろう。ポピュラーなシリアルの “Cheerios” もプロテインを加えた “Cheerios Protein” を出している。
パン製品でもプロテインをいれた製品があるP28 Foods社はプロテインが多く入ったパン製品、スプレッド、パンケーキ・ミックスを出しているが、そのパン “P28 High Protein Bread”(写真9)は1サービングである2スライスで28gのプロテインが摂取できる。

牛乳から作られる普通のヨーグルトにはタンパク質は1オンス (227g) に約9gくらい含まれている。ギリシャヨーグルトは濃縮されているので、170gあたりに17gのプロテインが含まれている。最近ヨーグルトの大手である Yoplaitはウルトラ・フィルタレーションによってタンパク質を増やした牛乳を使って “YQ” (写真10)というモダンなデザインの製品をだしている。この容器の前面にはプロテインが 15g – 17g 入っていることと砂糖の量を表示している。これはギリシャヨーグルトよりも糖分が少ない。

興味あるヨーグルトの1つに男性向きに出した “Powerful Yogurt”(写真11)がある。ヨーグルトはどちらかというと女性の方が多く食べる食品である。Poweful Foods社はプロテインが21gも入ったヨーグルト “Powerful Yogurt” を出して、スポーツをする男性を対象にしてマーケティングをした。これが成功し、今ではヨーグルトだけでなくプロテインが多く入ったドリンク、オートミール、スムージー、スナック製品などを出している。

その他いろいろな食品にプロテインを加えた製品がスーパーマーケットには並んでいる。飲料では高プロテインの牛乳飲料、スポーツドリンク、シェイク製品、ジュース製品、スムージー製品などがだされている。最後に興味深い製品を紹介しよう。それは高年齢層を対象にしたシェイク製品である。Abbott Laboratories社からは “Ensure” ブランドで、Nestlé社からは “Boost” ブランドで製品が出されており、Premier Protein社も会社名のブランドで同様の製品を出している。これらは高年齢層で普通の食事をしにくくなっている人が、手軽にミールリプレイスメントとして栄養を摂取できるシェイク製品で、その中に高プロテイン製品がある。例えば、“Ensure” ブランドでは “High Protein” と “Max Protein” (写真12)がある。“High Protein” の方は、1サービング(257ml) でプロテインは16g、23のビタミンとミネラルが摂取できる。炭水化物は4g、脂肪は2gと少ない。“Max Protein” の方は、プロテインは30g、22のビタミンとミネラルが摂取でき、これにはカフェインが100㎎入っている。高年齢層になると筋肉が衰えてくる。筋肉を再生させるにはプロテインをしっかりと摂取しなければならない。そのためにこうした製品が出されてるのである。
こうして色々な製品を見ると、一昔前までは食品は、炭水化物系、プロテイン系が分けられて食されていたが、その垣根がなくなりつつあり、1つの食品を摂取しても炭水化物とタンパク質を摂取できる製品が増えてきている。プロテイン源としては、牛乳からの乳プロテイン、ホエイプロテイン、大豆プロテイン、豆プロテイン、穀類プロテインが使われているものが多いが、ナッツ類、種子類もプロテインが多く含まれているので、それを利用して栄養素が多く入ったより健康的な食品を作り出すこともできる。
©アメリカ食品産業研究会
著者:吉田隆夫プロフィールを見る
吉田 隆夫 (よしだ たかお)
Takao Yoshida
1968
1968 - 1970
1972
1972 - 1974

1974 - 1985
1985 - 1990
1990
1999
2002
2016
大阪大学理学部化学科修士課程卒
マイアミ大学学術研究助手
大阪大学理学部化学科理学博士取得
シラキュース大学化学科学術研究員
*2010年ノーベル化学賞受賞 根岸英一氏「シラキュース大・根岸研究室」で協働
International Flavors & Fragrances 社 主任研究員
Carlin Foods/Bunge Foods 社国際事業部長
JTC インターナショナル創立
アメリカ食品産業研究会設立
e-食安全研究会設立
クリエイティブ食品開発技術者協会設立


インターナショナル食品安全協会会員、アメリカ化学会員、アメリカ食品科学技術者協会会員-プロフェッ
ショナル・フェロー、アメリカ食品産業研究会会長、e-食安全研究会理事長

学術論文:21(化学学術論文)、技術特許:40以上



e食安全研究会 理事長
アメリカ食品研究会 会長
クリエイティブ食品開発技術者協会 専務理事
理学博士
IFT 認証食品科学士

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