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2019.04.15
スナックのトレンド
スナックは英語でSnackで、日本語にすると「おやつ」と考えられているが、スナックには間食という意味もあり、最近アメリカ人は間食としてのスナックをよく食べるようになった。またスナック製品には以前より健康的な(ヘルシ-)製品が多くなっている。このコラムでも「スナック製品の健康志向」という題で昨年2回にわたって健康志向のスナック製品を紹介した。このトレンドはアメリカだけではなく、食のトレンドとして次第に世界に広がっている。Innova Market Insights によると、スナックはヘルシー化し、満足度が上がるにつれ、益々ミニミールの役割を果たすという。2013 年から 2017 年の間に発売された製品の中で、健康強調表示があるスナックは 17% 増え、栄養強調表示があるスナックは 22% 増えた。プロテインは、年平均成長率が 31% と依然として人気が高く、またヴィーガン(絶対菜食主義者)への関心の高まりは、植物性成分を使ったスナックの年平均成長率を 44% も伸ばしているという。今回はスナッキング(スナックを食べるという意味)の最新トレンドについて製品例を挙げて書いてみることにする。注目される主なトレンドはつぎのようである。
スナックからミニ・ミールへ
プロテインや健康的な成分が入ったスナックは、ミニ・ミールの役割を益々果たしており、忙しい消費者に対して利便性と栄養のメリットをもたらしている。例えば、 Unilever 社は “PrepCo” という新しいブランドを作り、忙しい毎日のなかで、小腹が減った時にデスクで食べられるカップ入りのミニ・ミール製品を “Mediterranean Couscous”、“Indian Spiced Lentils & Rice”、“Thai Green Curry Rice & Quinoa”、“Mexican Chilli Rice” の4種類のフレーバー(写真1)で出している。この製品の包装には “1 of your 5 a day” と書かれているが、これは、1日5回の食事の内の1回という意味であり、最近では間食を含めて1日平均5回食事をする人が増えていることを示している。さらに注目すべきは地中海、インド、タイ、メキシコのエスニックな製品にしている点で、最近は、西洋のフレーバーよりもこうしたエスニックフレーバーへの関心が高い。

軽い楽しみ
健康と楽しみとのバランスが取れたスナックを求める消費者のために、低糖、無糖、転化糖不使用といった強調表示のあるスナックが増えている。例えば “ThreeWorks Apple Chips Snack Pack” (写真2)は、 乾燥リンゴと天然フレーバーのみを使用した、 サクサクのリンゴチップスである。フレーバーは、“So Original”、“Pinch-O- Cinnamon”、“Berry Berry”、“Mucho Mango”、“Hot for Caramel”、“Cherry Love” などの特徴的なものばかりである。

セイボリーの上昇
料理のフレーバーであるセイボリー成分を含むスナックに活気がある。また、 甘味とセイボリーの組み合わせは、面白い新スナックに寄与している。DNX Foods 社の “Peri-Peri Chicken” バー(写真3)は、強烈な香辛料ペリペリ(ポルトガル由来の香辛料で、赤鳥の目唐辛子にタマネギ、レモン、オイル及び赤ピーマンを組み合わせたもの)のフレーバーを使った、プロテイン13g含有のチキンバーである。これには砂糖が一切使われていない。また、同じくDNX Foods社は、草食の牛から作った “Grass Fed Beef” のバー製品を “Uncured Bacon & Jalapeno Bar”、“Sweet Potato Pecan Bar”、“Dark Cacao Cherry Coconut Bar”、“Fennel Sweet Potato Bar” の4種類のフレーバーで展開している。更には草食のバイソンの肉を使った “Grass Fed Bison Jamaican Style Bar” という変わったフレーバーのバー製品も出している。
気配りのあるスナック
ナチュラル、添加物・保存料フリー、オーガニックおよび非遺伝子組換え成分を特徴としたスナックは、消費者が罪悪感を感じずに食べることが出来る製品である。Crunchmaster社の “Mulch-Grain Crackers” (写真4)などはそのような製品で、成分は、玄米粉、ゴマ、ポテトスターチ、紅花油、亜麻仁種、キノア、アマランス、チア、ミレー、粉末溜り醤油、海塩である。これはナチュラルで、砂糖フリー、乳製品フリー、グルテン・フリー、非遺伝子組換えで、アメリカ国内産であることも表示している。
職人の技が光る製品
職人の技が光る製品は、英語では “Artisan” と呼ばれており、その品質のよさを喚起するようで、スナック・カテゴリーでも普及が進んで来ている。“Boulder Canyon” のケトルポテトチップス製品(写真5)は、釜のなかで米ぬか油やオリーブ油 100% を使って揚げており、多価不飽和脂肪やモノ不飽和脂肪と釣り合ったスナックである。
持ち運べるパッケージ
現代生活は時間に追われ気味で、食事する時間もできれば短くしたいという気持ちが強く、持ち運びのできる包装製品が求められている。持ち運べるだけでなく、再封ができ、小分けされているといった使いやすいスナック包装は、忙しい消費者にとっては便利なだけでなく、時間を有効に使う上でも大きな助けになっている。Kraft Heinz社のチーズ、ナッツとデリ肉をセットにしたスナック製品 “P3”(写真6)は、持ち運びができ、お腹が空いたときに素早くエネルギー源であるタンパク質を摂取できる便利製品の一例である。
ポン菓子タイプとパフタイプ
圧力で膨らませるポン菓子タイプやパフタイプのスナックが非常にポピュラーになってきている。油で揚げたスナック製品に比べると、同じ量食べたとしても摂取カロリーを減らすことができ、より健康的である。また軽い食感は子供から大人にまで好かれる食感である。例えば、Safe + Fair Food 社の “Popcorn Quinoa Chips”(写真7)は、膨らませたキノアを固めたチップスで、油で揚げておらず、クリーンラベルの成分で作られており、主要アレルゲンのうち 5 種類のアレルゲンを含んでおらず、収益の 3% は食物アレルギーの治療法の開発のために寄付されている。“Olive Oil & Sea Salt”、“Sweet & Salty Kettle”、“Sweet Sriracha” の3種類のフレーバーで展開されている。
野菜、果物が一杯
スナック製品は普通炭水化物系の食品であるが、その成分に野菜や果物を多く使っている製品が増えている。子供が嫌いなブロッコリなどを使った製品も出ている。Wolly Veggie社は最近、野菜から作ったスナック製品 “Veggie Bites” や野菜だけからのパテ、ピザ製品を発売している。“Veggie Bits” では “Hearty Garlic & Broccoli Bites”(写真8)、“Cauliflower & Roasted Red Pepper Bites”、“Golden Beet & Kale Bites” の3種類のフレーバーが展開されている。
©アメリカ食品産業研究会
著者:吉田隆夫プロフィールを見る
吉田 隆夫 (よしだ たかお)
Takao Yoshida
1968
1968 - 1970
1972
1972 - 1974

1974 - 1985
1985 - 1990
1990
1999
2002
2016
大阪大学理学部化学科修士課程卒
マイアミ大学学術研究助手
大阪大学理学部化学科理学博士取得
シラキュース大学化学科学術研究員
*2010年ノーベル化学賞受賞 根岸英一氏「シラキュース大・根岸研究室」で協働
International Flavors & Fragrances 社 主任研究員
Carlin Foods/Bunge Foods 社国際事業部長
JTC インターナショナル創立
アメリカ食品産業研究会設立
e-食安全研究会設立
クリエイティブ食品開発技術者協会設立


インターナショナル食品安全協会会員、アメリカ化学会員、アメリカ食品科学技術者協会会員-プロフェッ
ショナル・フェロー、アメリカ食品産業研究会会長、e-食安全研究会理事長

学術論文:21(化学学術論文)、技術特許:40以上



e食安全研究会 理事長
アメリカ食品研究会 会長
クリエイティブ食品開発技術者協会 専務理事
理学博士
IFT 認証食品科学士

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