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2017.11.15
アメリカのスーパーマーケットにはバー製品が非常に多く並んでいる。なぜアメリカではバー製品が売れるのであろうか。それはアメリカ人の小さいときからの習慣とでもいえるのかもしれない。

バー製品はどこから来ているのであろうか。1893年のシカゴの世界博でチョコレートの製造機を見た現在のHershey社の創始者であるMilton Hershey氏はキャンディー・ビジネスで成功していたが、チョコレートが売れることを予測し、1900年にキャンディー・ビジネスを売却し、すでに買っていたチョコレートの製造機械で1900年に、チョコレートのバー製品を世界で初めて出した。この時すでにアーモンド入りのチョコレート・バー製品も出している。現在でも売られている"Hershey"の板チョコである。

その後ヨーロッパから持ち込まれたトフィーにチョコレートをコーティングしたキャンディー・バー製品"Heath"は1914年にL.S. Heath & Sons社が出した。現在でもHershey社から売られている。その後"Zero Bar"、"Baby Ruth"、"Mounds Chocolate Bar"、"Milky Way"、"Mr.Goodbar"、"Snickers"、"Mars Candy Bar"、"3 Musketeers"などバーの形をしたチョコレートでコーティングしたキャンディ・バーが主流になった。

現在では多くのキャンディ・バー製品が販売されている(写真1)。アメリカの子供(大人も食べている)はキャンディ・バー製品で育ってきたといえる。さらにシリアル製品がバー製品になって販売されるようになった。最近のバー製品は健康志向へと進化している。たんぱく質の多いスポーツ・バー製品、エネルギー・バー製品、ダイエット用のバー製品、栄養を摂取する栄養バー製品、女性用のバー製品、ベジタリアン用のバー製品、ロウ・フード(生の食品)・バー製品など多くの機能性バー製品が売られている。スーパーでは菓子売り場にはキャンディ・バー製品がいっぱい並んでおり、シリアルの売り場にはシリアル・バーとグラノーラ・バー製品が並べてあるが、ほとんどが箱に複数個入った製品が置いてある(写真2)。健康志向の機能性・バー製品は自然食品や健康食品のところに置いているところや、別にバー製品コーナーを作っているところもある(写真3)。

バー製品は持ち運びができて、ポケットに入れていればどこででも食べられ、すぐに小腹を満足させることのできる食品である。
キャンディ・バー製品については殆どの人が食べたことがあると思われるので説明は必要がないであろう。キャンディ・バー製品のカロリーは150から350まであるが、ほとんどの製品はカロリーが高い。
シリアル・バーおよびグラノーラ・バー製品は朝食に食べられるドライ・シリアルあるいはグラノーラをバーの形にしたもので、朝食用あるいはスナック用として販売されている。


最近はこれらにも機能性をつけたものが増えている。例えば、General Mills社の"Nature Valley"ブランドのバー製品の"Protein"(写真4)はたんぱく質を10gにしてたんぱく質を多く摂取できるものにしている。
さらに15g入った"XL Protein"も出している。同じくGeneral Mills社が出している"Fiber One"はもともと高食物繊維入りのシリアルをバー製品にしたもので、最近ではそれにさらにたんぱく質を加えた"Fiber One Chewy Bar Protein"を出している。

写真4の"Coconut Almond"は150カロリーで食物繊維が1日必要量の20%(シリアルには50%が入っている)とタンパク質が6g(1日推奨摂取量の10%)が入っている。Kellogg社が出している"Special K"(写真6)はダイエット用で、もともと"Kellogg Corn Flakes"のコーン・フレーク・シリアルをダイエット用として"Special K"ブランドで出し、そのブランドでダイエットをする人向けの種々の製品を出している。
これはダイエット用の朝食あるいはスナックとして食べられるもので、この"Special K Nourish Chewy Nut Bar"の"Caramel Almond Sea Salt"のフレーバーのバー製品は1本150カロリーで砂糖は12g、飽和脂肪は1gである。たんぱく質を加えた製品も出している。朝食用あるいはスナック用のバー製品にはビタミン、ミネラルを加えた製品もある。

機能性・バー製品には最近で一番多いのはたんぱく質を多く加えたスポーツ用のバー製品である。ジムなどで筋力を鍛える人たちはたんぱく質の粉末をドリンクに加えて摂取する人が多いが、その代わりにバー製品で十分なたんぱく質が摂取できるようにしたバー製品の一例がWorldwide Sport Nutritional Supplements社の"Pure Protein"(写真7)である。
このバー(50g)には濃縮ホエイ・タンパク、単離ホエイ・タンパク、乳タンパク、単離大豆タンパクの混合物が20g入っている。これには加水分解したコラーゲンが入っており、マルチトールとスクラロースを甘味料としており、カロリーが200で砂糖は3g含まれている。


写真8の"Clif Bar"は山登りやハイキング、サイクリングなど戸外スポーツをする人を対象にしてClif社から出されたものである。この有機のエネルギー・バー製品の成分は、有機玄米シラップ、有機の、挽いたオーツ麦、単離大豆タンパク、有機砂糖シラップ、有機の炒った大豆、米粉、粗糖、甘味なしのチョコレート、有機大豆粉、有機オーツ粉、有機高オレイン酸ヒマワリ油、ココアバター、バーレイ・モルト抽出物、海塩、天然フレーバー、大豆レシチン、有機シナモンで、これにリン、マグネシウム、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、ナイアシンアミド、ビタミンD2、ビタミンB1、B6、B12を加えている。
カロリーが250でタンパク質は9g、食物繊維が4g含まれている。戸外運動でのカロリーと必要な栄養素を与えるようにデザインされ、10種類以上のフレーバーで出されている。

このブランドの製品は戸外スポーツだけではなく、日常の必要なエネルギーを得る種々のバー製品を出している。
Clif社は別に女性を対象にした"Luna"バー製品を出している。これは女性の必要とするカルシウム、鉄分、ビタミンC、ビタミンB3、ビタミンE、ベータカロチン、ビタミンB1、B6、B12、ビタミンD2を加えたものである。
女性を対象としたバー製品はこれと下に書かれているthinkThinの製品がある。植物性の食品しか食べないベジタリアン用のバー製品もある。

Sequel Naturals ULC社が出す"VEGA"バーは、タンパク質に栄養素を加えた製品で、"Made with Real Plant-Based Food Ingredients"と表示している。この写真10のバー製品は"Protein+Snack Bar"で11gのタンパク質を含んでいる。成分は、タンパク・ブレンド(豆タンパク、玄米タンパク)、有機玄米シラップ、ダーク・チョコレート(有機砂糖、パーム核油、チョコレート液、ココア粉末、ココア粉末(アルカリ処理)、ヒマワリ・レシチン、天然フレーバー)、有機タピオカ・シラップ、アーモンド、アーモンド・バター、イヌリン(チコリから)、米スターチ、有機デーツ・ペースト、有機アガベ・シラップ、サチャ・インチ油、粉末キャロット・ジュース、有機ソバ、有機発芽アルファルファ、天然フレーバー、玄米クリスプ、発芽キノア、チアシード、ヘンプシード、海塩、海藻カルシウム、有機アルファルファ、アセロラ、チェリー抽出物、ケール、パルミラ砂糖、粉末ヒマワリ油、乾燥フルーツ・野菜ブレンド(ホウレンソウ、ブロッコリ、キャロット、ビーツ、トマト、リンゴ、クランベリー、オレンジピール、ブルーベリー、ストロベリー)、有機バニラ抽出物、マッシュルーム抽出物と上記にあるビタミン、ミネラルである。実に多くの成分が入っている。

thinThin社は女性を対象にした製品で、"thinkThin"ブランドで多くのバー製品を出している。このバー製品の名前からしてダイエット用と考えられるが、会社のサイトなどを見てもダイエットについては何も書いておらず、"thinkThin"とは、食べ物の好きな人のための軽く持ち運びのできる栄養のある食品で、高いエネルギーを得ることのできる高品質の成分とタンパク質を含むおいしくて栄養的なスナックであるとしている。
この会社は働く女性の後押しをしている。"High Protein Bar"と"Protein & Fiber Bar"をそれぞれ数種類出しているが、最近新しく"Protein & Superfruit"(写真11)を出している。
これらにはタンパク質が10g、食物繊維が10g、オメガ-3-脂肪(ALA)が160mg、それに抗酸化剤のビタミンAが入っている。
"Blueberry Beet Acai"、"Coconut Almond Chia"、"Lemon Cranberry Chia"、"Chocolate Pomegranate Cherry"の4種類を出した。"Blueberry Beet Acai"には、フルーツ・ブレンド(デーツ、濃縮リンゴジュースで甘味を付けた乾燥ブルーベリー、濃縮リンゴ・ピューレ、粉末アサイ)、プロテイン・ブレンド(濃縮ホエイ・タンパク、有機アーモンド・タンパク、有機ヒマワリ・タンパク)、チコリ根食物繊維、アーモンド・バター、グリセリン、全粒オーツ麦、ペカン、玄米シラップ、ヒマワリ油、水、天然フレーバー、チアシード、粉末ビーツ、ヒマワリ・レシチン、海塩、ベーキング・パウダー(リン酸カルシウム、重炭酸ソーダ、コーンスターチ)、クエン酸、ビタミンAパルミテートが使われている。

その他同様に栄養を摂取できる栄養バー製品が多く出されている。以上、いくつかのバー製品を紹介したが、アメリカの市場では非常に多くのバー製品が販売されており、便利な食品の一つとなっている。バー製品にはピーナッツが多く使われているが、ナッツ類もかなり使われており、バー製品にとって健康的な成分としてピーナッツ、ナッツ類は欠かせない成分である。

©アメリカ食品産業研究会
著者:吉田隆夫プロフィールを見る
吉田 隆夫 (よしだ たかお)
Takao Yoshida
1968
1968 - 1970
1972
1972 - 1974

1974 - 1985
1985 - 1990
1990
1999
2002
2016
大阪大学理学部化学科修士課程卒
マイアミ大学学術研究助手
大阪大学理学部化学科理学博士取得
シラキュース大学化学科学術研究員
*2010年ノーベル化学賞受賞 根岸英一氏「シラキュース大・根岸研究室」で協働
International Flavors & Fragrances 社 主任研究員
Carlin Foods/Bunge Foods 社国際事業部長
JTC インターナショナル創立
アメリカ食品産業研究会設立
e-食安全研究会設立
クリエイティブ食品開発技術者協会設立


インターナショナル食品安全協会会員、アメリカ化学会員、アメリカ食品科学技術者協会会員-プロフェッ
ショナル・フェロー、アメリカ食品産業研究会会長、e-食安全研究会理事長

学術論文:21(化学学術論文)、技術特許:40以上



e食安全研究会 理事長
アメリカ食品研究会 会長
クリエイティブ食品開発技術者協会 専務理事
理学博士
IFT 認証食品科学士

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